こんばんは!!
今日は幼児食づくりという事で専門的な知識から見た基本的な知識を少しお話したいと思います。
この記事を見て、もしかしたら「毎日のことなんだから大変よ!」なんて意見が聞こえてくるような気がしますが、それでもやはり毎日のことだからこそ、考えて頂きたいというのが私の考えです。
味付けは薄味をベースに
色々な食材の味を体験するには、体験するしかありません。しかし幼児期における味付けを濃くしてしまうと、大人になった時に、さらに濃い味付けを好むようになってしまいます。
そこで幼児期には味付けを薄味を基本にするのです。目安としては、幼児食移行期(1才~1才6ヶ月)、幼児食前期(1才6ヶ月~3才未満)の塩分量は大人の1/3程度。幼児食後期(3才~6才未満)の塩分量は1/2程度に抑えてください。これは大人の味付けを1とした場合です。これではただの薄味で味気なく感じてしまうかと思います。
そこで塩分の代わりに、削り節、昆布、煮干しなどだしの旨味を利用するのです。市販のだしだと塩分や合成された味が多いのでなるべく天然素材を使うようにしてください。
時期に応じて食感に変化をつける
幼児食のそもそもの狙いは乳歯の生え具合に合わせて、食材の形や食感に変化をつけて咀しゃく力を育てることです。食材の特徴を知り、切り方や加熱の仕方に工夫します。
お肉やキノコ類、えびなどは調理してもかみにくいものは、その繊維を断つように切ったり、細かく刻んだりするのが良いでしょう。第一乳歯が生え始める幼児食移行期(1才~1才6か月)では親指と人差し指でつぶれるくらい。また葉物に関してはくったりとこすれると崩れるくらいの硬さが理想です。
あとは、子どもの食べ具合に合わせて少しずつかみごたえのある食感にしていくと、乳歯が生えそろう3才頃には大人と同じものが食べられるようになっていきます。
幼児食を作るときの基本的なスタイルとしては、子ども用の食事を作り、それをベースに大人用の味付けをしたものを作るのが良いでしょう。
次回は親子の食事を一緒に作るテクニックを形状・味付け・食感の観点からご紹介したいと思います。